2016年03月の記事 (1/1)

4月にやることリスト(創作)

テキレボが無事終了し、次のタスクにとりかからないとー、と思いつつ燃え尽きてヨボヨボになっております。
さらには家中に風邪が蔓延して、あーあーあー、という状態に。
自分にカツを入れるために、4月のto do を……の前に、まずは3月の振り返りから。

【テキレボ関連】→全部消化

【執筆関連】
・AIアンソロのプロット→何となくできたけどパンチ足りない感じ。書きながら微修正?
・秋に発行予定の長編のプロット→延期
・ポスカギャザリングのネタとデザインの方向性決める→忘れてた
・300字SS、ついのべデー(ネタが浮かべば)→両方消化


テキレボが終わってから、「次回○○がしたいなー」とゆるい希望が流れてくるのはいつものことなのですが、なぜかここでいきなりスイッチが入って、出す出す詐欺になってる空5(ACECOMBAT5のこと)二次本を出そう! ということになりました。
その作業をしていたら長編のプロットとポスカギャザリングが置き去りに。

そんなわけで4月は……

【執筆関連】
・空5本「World Again」を完成させる(再録本ですが全面改稿するつもりなのと、過去の同人誌からデータ起こす分が5万字ほどある)
・テキレボアンソロ「和」初稿上げる
・AIアンソロ執筆開始
・秋の長編のプロット着手
・300字SS、ついのべデー

【その他】
・「掌を繋いで」感想マラソン
・関西コミティアお品書きアップ


……という感じで進めたいと思います。
空5本はいつ入稿するか未定ですが、ちょこっとさんの予約が取れる時にさっと入稿できたらいいなと思ってます。5月の連休が終われば夏コミまで大イベントないですしね。ちなみに、A5サイズ100P、予価300円です。

ポスカギャザリングはネタをこねこねしつつ5月に持ち越します。
SSの神がご降臨されれば、この限りではありません(笑)
いつ来るかわからんのがモノカキの神様。いつご降臨されてもいいように、頭の中は整理しておかねば。

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#テキレボ 委託参加レポ

テキレボ3、無事に宅急便を受け取り、中身を確認しました。
今回もたくさんお手に取っていただけたようで嬉しいです。本当に有難うございました。性懲りもなく、委託参加者の雑感です。


テキレボも一周年、3回目の開催ということで、宣伝や告知などのタイミングも徐々に洗練されて無駄がなくなっていってるという印象でした。
公式アンソロジーの発行も予定通りの日程でしたし、参加案内のDLアナウンスも不安にならない時期でした。
前回までに「これはちょっと」と言われていたことがどんどん改善されていたように思います。

参加者どうしの声かけも盛んで、企画の発足や、webカタログへの登録お願い、それからアンソロへの感想、オススメ本、気になる本などのシェアは相変わらずの盛り上がりでした。このあたりはツイッターでのやりとりが活発なテキレボならではかな。
(その甲斐あって、お買い物代行の申し込みリストが今回も長大で、欲しいものをどんどんチェックしていくだけで1諭吉越えとか、嬉しい悲鳴をあげることになったのですが)
わいわいと楽しい反面、初参加の方やツイッターとの距離が遠い方はどう感じてらっしゃるのかな、と心配になることも。排他的というのではない(と思う)から、ハードルは低いんじゃないかとは……思うんですが。


さて、当日はリアタイでTLの番をすることができず、追いかけエアテキレボ参戦というひとり上手な状態でしたが、見る限りとても盛況で、完売・完配のお知らせが続々と流れていて、盛り上がりと熱気、イベントならではのテンションの高さでした。
カフェや朗読、ラリー、マップ配布、展示などの企画もたくさんの方が楽しまれたようです。
やっぱり、イベントは楽しんでこそ!
テキレボは参加者の方(一般・直参・委託問わず)の満足度がすごく高いように思うのですが、それもこれも主催ご夫妻、そしてスタッフの皆さんのお陰です。
毎回、タイトなスケジュールと膨大な作業、本当にお疲れさまです。有難うございます。次回、直参のあかつきには絶対メンバーズでお手伝いしたいです……!



で、戦利品どーん。ポスカやペーパー類は数が多いので省略;
代行でお願いしていた本、全て入っていました。完売のツイートが流れていたものもあったので、早いめに行っていただけたんでしょうか。ラッキーでした。お買い物に行ってくださった方、有難うございます!

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感想もツイッター経由で流す予定です。ゆっくりペースですがお待ち下さいませ~。
そしてそして、嬉しいことに、れぼん大明神もご降臨~!

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そう、今回も来ました、テキレボんドリーム!!!
「凱歌」が完売したほか、新刊「ヴェイパートレイル」もほとんどがお嫁にゆき、無配本「プリズム お試し版」、既刊「ふたり、神鳴りの」「Candlize」もたくさんお手に取っていただくことができました。お陰様で、頒布数、売上額ともに過去最高となりました。本当に本当に有難うございました。
寄稿した、おっさん×少女アンソロジー「掌を繋いで」も搬入分完売とのこと。\すごい/
公式アンソロジーも含め、楽しんでいただければ嬉しいです。


唯一、残念だったと思うのは、せっかく朗読企画で「ピートの葬送」を読んでいただけたのに聴けなかったことですね……。
むしこさんのお話聞いてると、ほんと聴けなかったのが悔やまれます。藤ともみさん、有難うございました。


次回、10/8開催のテキレボ4には新刊と再録無配本を作って、初の直参予定です!
めいっぱい楽しむべく、今から色々考え中(笑)
まだまだ先の話ですが、どうぞよろしくお願いします。


次のイベント参加は、5/15の関西コミティア48を予定しています。受かれば、久しぶりの関西ティア直参です! テキレボの委託に出していない本も全て持ち込みますので、どうぞお立ち寄りください。
なお、新刊含め発行物は自家通販でもお求めいただけます。
チャレマさんよりお申し込みください。


というわけで、新刊やその他寄稿予定の原稿に取りかかります。
進捗などは随時こちらでご報告しますね。

#テキレボアンソロ 「猫」感想その3

お待たせしました、テキレボアンソロ「猫」感想その3、最後まで全部です。
前についったでも呟いたけど、斉藤ハゼさん「しあわせな猫の飼い方」とセリザワマユミさん「チーのはなし」が並んでるのは出来すぎてないですか!? これ泣かずに読めないんですけど!(机ドン)


『神様』雲鳴遊乃実さん(創作サークル綾月)

今回のアンソロ掲載作の中では、一番好きな作品でした。二人称小説は好きなのですが、書くとなるとすごく難しいので敬遠気味……。この作品、究極の二人称小説とも言えるんじゃないでしょうか。
子猫の成長、人との関わり、死の恐怖と孤独。宗教や信仰を越えたところにある根源的な欲求と、原始の記憶。言葉など意味をなさない、混沌そのものの本能、自立を描いた傑作。


『日常回帰「猫の足音」』霧木明さん(My set-A)

猫と話す愛煙家の死神、ニヒルで我が道を行く感じがカッコいいです。増税で懐が圧迫されたり、服が経費で落ちなかったり、なかなかに世知辛いところもあり。猫がすり寄ってきたのではなくて、人間が助けを求めてきたとかなら関わり合ってなかったんだろうなあ、とぼんやり思います。世界が滅んでしまっても動じず、飄々としているのも素敵。


『猫マンのライジング』進常椀富さん(創作サークル綾月)

猫マンおさむ、何じゃいなと思ってたら普通にヒーローじゃないですか!
(何故に猫+おっさんスペックなのかという疑問は残りますが)六年生男子の地味に鋭い言葉の暴力にへこたれつつも、正義感は人一倍。他にもHOPEがいるって、波乱の予感しかありません……。


『我輩はセンパイである』西乃まりもさん(a piacere)

頑張れお兄さん! 来人とナオのコンビもすごくよかったですし、ポンスケのセンパイぶりも可愛かったです。来人の一人称で語られるお話が違和感なく小学生のスケール感なので、物語にすっと入っていけました。


『猫を彫る』氷砂糖さん(cage)

謀殺された大帝の愛猫と、ライオンを彫るという依頼とともに持ち込まれた大理石。時代も国も異なる二編のそこはかとないリンクが想像をかきたてます。大理石の赤みは帝の血? 「私」が見た彫るべきライオンは帝の猫? そして「私」こそが帝の……? いくつもの示唆が「もしかして」という形で二編をつなぎます。読み手によって解釈が違いそう(そのどれもが氷砂糖さんの意図と異なっていそう)だけれど、どの読まれ方も許容されるような、そんな懐の広さも感じます。幻想的な物語、ラスト一文がはっと胸を衝きます。新生児の泣き声って猫に似てるんですよね。


『ありきたりな猫』伊織さん(兎角毒苺團)

冒頭で「ありきたりなどこにでも居るふつーの猫」と自己紹介してくださるソラさん、おしゃべりが進むにつれ「ありきたりとは?」「ふつーとは??」とツッコミ不可避ですが、ソラさんの見てきたものの大きさがいっそ愉快です。それをソラさんがちっとも気にしていないところも。手触りの良い、心地いい幻想譚。


『ねこといぬ』水成豊さん(倉廩文庫)

甘い! すごく甘い! ごちそうさまですお腹いっぱい! おいしいごはんのあとの極上デザートのような、甘みとキレがぎゅっと詰まった一編。うん、それで、何を買いに行ったのかなぁ?(笑顔で)


『Only a white cat knows』姫神 雛稀さん(春夏冬)

バディもの、そして異能バトル! 燃えますねー。設定もしっかりと作られているようで、今回はあまり語られなかった敵方、千夜鐘サイドの事情も気になります。


『猫と女人』高麗楼さん(鶏林書笈)

譲寧大君の逸話は、何とはなしにこういうオチを迎えるのではないか……と予想しながら読んでいて、そしてめでたしめでたしとなったわけですが、最後の李大統領のパートでの二段落ちには唸らされました。国政の中心人物だけが優れていればよい政治ができるかと言えばそうではなく、やはり優秀な人材、時には苦言を呈し、諫言してくれるような人物が必要なのでしょうね。


『シュヴァルツカッツェ』そば猫さん(息を吐くように死に絶える)

常識や論理を越えたところで事件は起きる。当日、会場に行けないのですがワインボトルは見てみたいなあ。


『南泉さんの猫事情』藤木一帆さん(猫文社)

ああ、ここにも猫好きなのにままならない現実に身悶えしている方が!お宝ざくざくと噂の徳川美術館の片隅に、こんな微笑ましい一幕があったなんて。刀のゲームのブームが落ち着いたら、是非一度訪れたいものです。


『Black Cat』天川なゆさん(七夕空庭園)

夜の黒猫の恩返し。情けは人のためならずというか、無意識の善行が巡り巡って我が身を助けるというか。ほっこり心温まる物語。


『流星猫と狩人』とやさん(さらてり)

冬の夜、満天の星空から降るひかりの猫。幻想的でとても美しい光景なのに、生きていくための資源として猫を狩らねばならない残酷な現実を目の当たりにした少年の逡巡と躊躇、良心の呵責が寒々しく苦しい。彼もまた、この苦みに慣れ、麻痺してしまって、平然と引き金を引けるようになるのでしょうか。


『私と僕の異世界旅行記~猫編~』黒塚朔さん(Neumond)

番外編なのでしょうか、いくつも世界があってそこを行き来(?)するうちに出会った二人の掛け合いが可愛いです。猫の居る世界、居ない世界。常識も知識も少しずつ違うけれど、誰かを想う気持ちは共通のもの。


『幻灯京奇譚』神楽坂司さん(MATH-GAME)

短い物語ながら、作り込まれた世界観とそれをスムーズに提示する運び、「私」の口調や言葉の端々から察せられる酩酊とインモラルの香りが見事。計算づくのようで、憑かれたように書いたようにも思える幻灯京の世界。ニヒルさと「私」の気ままさが良い味を出しています。


『Help me!』宇野寧湖さん(ヤミークラブ)

「零点振動」の番外編。槇先生と羽鳥さんの、きわどいバランスを保った関係がたまりません……! どこか歪で、だからこそ愛おしい。猫をめぐる騒動を経て、二人の距離が変化するのかと思いきや、虚無に突き落とされたかのようなラストシーンが絶妙。


『とある猫の半日』香月ひなたさん(月日亭)

実に猫らしい猫! ときにふてぶて……もとい気怠げに、ひなたで微睡み、人間の相手をしてやり、いそいそと集会に出かける猫。何でもない半日の描写から浮かび上がる、猫だからこその気紛れと優しさが素敵。


『空を見る使い魔、地で眠る使い魔~大魔法使いモルドラの二匹の遺産~』維夏さん(砂色オルゴール)

魔法! 使い魔! ファンタジー! 長編の導入のように、コンパクトに見せ場がまとまっています。ほのぼのファンタジー、その一方で不穏な気配。キーとなるのはわけありの白猫。壮大な物語を感じます。


『コネコビトカフェ開店の日』相沢ナナコさん(タヌキリス舎)

不思議な路地のどん詰まり。コネコビトがひとりで待っているちいさなカフェのお話。童話風のやわらかな筆致、その中できらきら光る「おいしそう」な数々の描写。こんなカフェがあったらいいなって思う人だけが訪れるのでしょう。カントリーマアムは正義!


『かぎしっぽの猫を追って』ななさん(7's Library)

かぎしっぽの猫にまつわる断片を取り上げて矯めつ眇めつ。パズルのピースがぴったり合うかのように思えて、何か足らないようでもあって。かぎしっぽを追って不思議の路地へ入り込むようなお話。路地の先に救いや希望があることを祈りつつ。


『里帰り』轂冴凪さん(うずらや。)

前回のアンソロのラーメンを思い出してお腹が空いたなあと思いながら、友を誇らしく思う気持ちと宇宙が隔てる時間の残酷さ、それを乗り越えてゆく友情。胸熱です。外見からは同い年と思えない差ができても、内面はかつてと同じように。


『或る黒猫裁判の速記録より』濱澤更紗さん(R.B.SELECTION)

利権だ悪魔だと何を仰っているのか、と首を捻っていましたが「黒猫は便利」のあたりでああなるほど、とニヤリ。人よりも犬よりも確かに便利です……お世話になってます。


『小春日和のころ』平坂慈雨さん(みつたま)

不思議なたたずまいのコーヒースタンド「三角の店」のとある一幕。「准将のところにはメスしかいないと思った」って、辛辣ながら准将の人となりを端的に表してていいなあ、とツボったのです。会話文がスタイリッシュで素敵。小さな魔女と金眼の黒猫。魔法使い組と軍の人間であろう准将との関係など、本編がとても気になります。


『黒い猫』乃木口正さん(妄人社)

濃厚ミステリ、再び! この文字数で本格ミステリ。タイトルの「黒い猫」は作中に登場する作家の飼い猫のことでもあり、そして……ということですよね。ミステリ好きさんはぜひ。


『しあわせな猫の飼い方』斉藤ハゼさん(やまいぬワークス)

すごく切ない……。猫として厳しい環境で暮らすのか、それとも飼い猫として人為的に種としての「猫」のいくつかを放棄して餌を与えられ、家という檻の中で飼われるのか。どちらがしあわせか、それを判断して決断するのは当の猫ではなく人間で。ヨウとせり子の暮らしも何だか危うげではあるけれど、しあわせって何、とシンプルな問いにはっとします。


『チーのはなし』セリザワマユミさん(トラブルメーカー)

「~な猫だった」の繰り返しがぐいぐいと胸に迫る、チーとの思い出。これがアンソロのラストを飾ること、そして斉藤ハゼさんの作品と並んでいるのは偶然ではないと信じています。猫を愛でたくなる、めっちゃいい話。




以上です。
色も形も手触りもさまざまな「猫」、堪能しました。猫飼ったことないのが人生における損失のような気がしてきました……。
自分で書くのは犬の話が多いですが、犬も飼ったことありません。
なので、たぶんきっと偏見まみれだろうなと思うのですが、作者さんに届きますように。

#テキレボアンソロ 「猫」感想その2

アンソロ「猫」感想その2です。
今回は庭鳥さん『高殿に座して』から青銭兵六さん『変人伯爵のこぼれ話』まで。
ではどうぞ~。



『高殿に座して』庭鳥さん(庭鳥草紙)

短い作品ながら、描写の端々まで行き届いた気配りが醸し出すしっとりした夕暮れの空気感が素晴らしいです。鮑玉、は真珠のことでしょうか、ふくふくとした子猫の首もとに控えめに輝く様子が目に浮かぶようです。(知識不足なのでそれなりに、ではありますが)


『赤い瞳』藤ともみさん(藤つぼ)

孤独なジャックと猫のほのぼの触れ合いかと思いきや、持てる者と持たざる者、奪う者と奪われる者の隔絶が描かれ、不穏な結末を迎えています。ジャックと王子が同じ瞳の色というところや、ラストの赤い瞳など、長編の番外編なのでしょうか、語られていない背景が気になります。


『どれが元祖で本家かわからないけれど、あの日手に取ったそれは確かに偽物だった』こくまろさん(漢字中央警備システム)

パチもん、ダメ絶対。初代ゲームボーイや初期のスーファミの頃にはものっっすごい不条理ゲーとか鬼畜難易度ゲーとかゴロゴロしてましたね……(遠い目)


『『猫に関する考察』より、名前について』海崎たまさん(チャボ文庫)

前回のアンソロ掲載作を拝読して、作品のセンスや語調、作風の手触りにメロメロになってしまったのですごく楽しみにしていました。上品な翻訳文学のような艶と、そこはかとない背徳感、気まぐれなのは猫だけではなく。この悪魔的な少年の魅力……! ほんと、たまりません。


『一生、毎晩。』笠原小百合さん(文芸誌「窓辺」)

甘酸っぱさより、切なさで心がキュッと縮むよう。ニャン太への恋心が純粋すぎて、気持ちを切り替えることに慎重になりすぎている「わたし」の心の時計が動き出すのはいつなのでしょうか。終わらない冬、記憶の銀世界に心穏やかな春が訪れることを祈って。


『落とし物』藍間真珠さん(藍色のモノローグ)

天真爛漫なチャロと睦美ちゃんとの対比が鮮やかな博士。彼が単なる物知りな野良猫ではないと明かされる中盤以降の展開がややヘビーですが、チャロの明るさ、優しさに救われている気がします。


『花咲く頃には』風城国子智さん(WindingWind)

色鉛筆で丁寧に描かれた絵本のような世界観。コウサの言葉がないからこそ、より一層悲しみがひきたつように思います。花壇のチューリップが咲くのを、黒髪のコネコもきっと楽しみにしているんだろうなあ。


『黒猫奇譚』右月泰さん(創作サークル綾月)

野間みつねさんと同じく、沖田と黒猫を題材にしていますが、こちらは黒猫視点ということもあり、伝奇風の味つけです。沖田の、人(猫?)当たりの良い中にも離脱せざるを得なかった無念。……もしかしてこの猫、義経や沖田の怨念のようなもので長生きしているのでは? と薄ら寒さも覚えつつ。


『ミケを探して』小高まあなさん(人生は緑色)

幽霊のマオ、猫探しをがんばるの巻。機嫌が悪かったのに女の子に頼られて俄然やる気になったり、隆二に甘えたり、感情の起伏が激しいのがまさに猫っぽいです。誰にも存在を認めてもらえない世界で生きる(幽霊だけど)マオにとっての隆二の存在の大きさたるや。


『猫邑』星谷菖蒲さん(創作サークル綾月)

人畜無害なように思える「僕」ですが、こんな不思議体験をするということは、実は何か良からぬことを考えていて(あるいは実行していて)、でも薄茶猫を気まぐれか何かで助けたことがあって……? など、勝手に想像を膨らませてしまいました。


『完成!猫型機獣試作機』迫田啓伸さん(侍カリュウ研究所)

どうしてか招き猫型にしか思えない……。オチまでしっかり笑わせていただきました。そして、猫ビームとカニ光線が登場した某お船のゲームを思い出したりしたのでした。


『おさんぽや』猫春さん(ばるけん)

単に「おさんぽ」するだけじゃなくて、日々の気忙しさで失念していた心のひっかかりをほぐしてくれる、ほっこりするお話。田中さん、研修中だけど優秀だなあ。「おさんぽ」の後は身も心も軽くなってるに違いなく、なるほど大切なお仕事です。いいなあ、おさんぽしたいな。


『まこと』八重土竜さん(七人と透明な私)

静まった校庭、沈みゆく太陽、猫を連れ帰ろうとする少女。めちゃくちゃ不穏で、「猫と少女」の組み合わせが禍々しくも魅力的。


『狩人』鳴原あきら(Narihara Akira)さん(ボーイミーツアラブ)

能ある鷹は爪を隠すと言いますが、優秀な狩人は自然体のまま、ゆっくりゆっくり獲物に近づいて、油断せずにじっと機会を待てるのだなあと、そんな見当違いのことを考えていました。引き金をひく時、それは勝利宣言に等しく、獲物を捕らえた確信はとても美しい。百合なのがさらに素敵だし、百合百合しくないのがもっともっと素敵。シャープでスマートな大人の掌編。


『善人を食らう悪魔について。』十一さん(StrangeGhost)

世界から悪が絶えないのは、悪魔が善を食らっているから。烏と黒猫、悪魔という不吉トリオが心理的に不気味でした。「私」は魂を食われてしまった=悪人になってしまったのでしょうか。すっきりしないまま終わるラストが、いっそう不気味さを増幅しているようです。


『又八物語』奥田浩二さん(un-protocol net)

お馴染みの、アレから生まれたソレがコレして……ん? というごった煮コメディ。乙姫様、やるなあ(笑)もうホント「若いもんはええのう」ですよ。めっちゃ笑いました!


『化け猫クロ』天野はるかさん(HAPPY TUNE)

化け猫になって噛みついた相手を殺せることよりも、天界で竜に飼われることのほうがだいぶ大事のような気がするのですが、竜の兄弟のほのぼのした空気にうやむやにされてしまったような。さすが大物。人になるより、寒くなくて飢えない猫の方がいい、というのはまさに猫らしくてほっこり。


『傍らのしあわせ』桂瀬衣緒さん(SiestaWeb)

ひろちゃんがほんといいです。出オチだって桂瀬さんは仰るけど、「だがそれがいい」とレシーブしますよ! 空行による間の調節や前半と後半でのテンポの違い、そんな丁寧な作りが温かみを作っています。名作ですよ!


『飴と海鳴り』オカワダアキナさん(ザネリ)

逃げ出すように家を出てきた郡司の住まう寮にやってきた猫。猫との距離感は姉とのそれとはまったく異なっている。猫との共同生活に慣れた頃の、突然の喪失。「心臓が左にあるからなのだろうとぼんやり思った」のくだりが好きで好きで。磯のにおい、重い海風や曇った白い空の様子が手に取るように感じられるところも素敵。本編が楽しみです。


『クレイズモアの幽霊』たまきこうさん(Couleurs)

アンガスのキャラクターも、全寮制(?)の学園という舞台、すこしふしぎ系の探偵もの、全部ときめきます……。塔のてっぺんに住む「探偵」、規則も無視できるその特殊な役割は、例えばホームズのような職業探偵ではなくて、もしかするとクレイズモア校の「なにか」に選ばれて「なる」ものなのじゃないか、とか想像をたくましくしていました。


『アキとネコ』にゃんしーさん(ボーイミーツアラブ)

ふかふかとやさしい言葉に和む詩ですが、「あかるいものが 空をちゃんとささえてる」「いろんなかたちの しいのみがあるので」「よろこぶか? しあわせ て顔をするか?」「手持ちぶさたに ただからだだけ」ってざくざく刺してくる鋭さもあって。ネコはただそこに居ながら、いろんな真理を知ってるのですよね……。路地から、天使の梯子がかかる区切られた空を見上げて、お家に帰ってココアをふうふうしたい。音読しても楽しくて、娘に絵本を作ってあげたい感じ。


『御猫様祀り』鹿紙路さん(鹿紙路)

ビルのはざまの小山のような御猫様、享保の改革でしれっとご飯がエコモードになっちゃう御猫様(そして痩せる)、「かしこみかしこみもーす」の猫っぽい投げやりさ。そして顕現する片割れ様……! ちゃんと作り込まれているからこそのとぼけ具合がたまりません。


『猫だって恋をする』蒼井彩夏さん(風花の夢)

スズににべったり、ジェラシー全開のトラは可愛いと言うよりもむしろヤンデレぽいかな、と感じました。その執着心が「化ける」方にいっちゃうのかな、と。ご主人ラブの可愛い話なのだろうけど、若干ホラーのように思えてしまいました。すみません……。


『丘の上のありす』ひじりあやさん(CafeCappucci)

児童書がつなぐ、ふたりの少女の友情。人見知りで内気、と自認する月海が外に開かれていく物語とも読めて、本好きとしては嬉しいです。ちょっとしたミステリ風でもあり、こんなふうに「本」がキーワードになるシリーズものにもできるのでは? とわくわくします。


『変人伯爵のこぼれ話』青銭兵六さん(POINT-ZERO)

伯爵めっちゃ可愛いです……! 猫グッズをちゃんと用意しておきながら肝心の猫がメードによってもらい手を探されてしまうところとか。一言「猫飼いたいねん」て言えば済みそうなものを、「飼いたい」→「解体」に解釈されてご主人様ご乱心騒ぎになってしまうのかな……。
長年伯爵のおそばにいるらしいメードと以心伝心のように思えて、微妙にすれ違ってるところもニヤニヤしてしまいます。




次で最後です。お待たせして申し訳ないです……。

#テキレボアンソロ 「猫」感想その1

お待たせしました、テキレボ公式アンソロ「猫」感想その1です。
今回は野間みつねさん『「訣別の宵」抄』~つんたさん『泡盛さん・猫』まで。
全部書き終われば公式さんに提出しますので、まとめ読み派の方はもうしばらくお待ちくださいませ。

ちなみに私、猫を飼ったことがないので、猫の生態や性質に触れている部分があればそれは「一般的に言われていること」か「個人的なイメージ」のどちらかで、後者多めかもしれません。つまり「効果の感じ方には個人差があります」。

また、感想テンプレートを配布してくださった森村直也さんに、この場を借りてお礼申し上げます。
いつも有難うございます。


『「訣別の宵」抄』野間みつねさん(千美生の里)

別れを前に語らう土方と沖田。激動の時代、戦場に身をおく者として心構えはできているにせよ、欠けてゆく同志に心動かぬはずもなく。ましてや才能ある若者が死病の床にあるとは、やるせないものでしょう。それでも両者ともに、内心の弱みを見せずに相対し、言葉を交わしている。そこにある矜持が切ないです。


『ニフーを待ちながら』間川るい子さん(羊網膜傾式会社)

ニフーが可愛い。現れては消え、消えては現れる猫。その不思議さ、掴み所のなさがまさに「猫」。触れたがゆえに消えてしまう、その気紛れな気位の高さも。本屋という空間とニフーの存在が織りなす幻想、日常の揺らぎが印象に残りました。


『ネコは、怒っている。』せらひかりさん(hs*創作おうこく。)

むんずと抱きしめてぐりぐりしたい可愛さのネコ。まだ子猫だったのでしょうか、「猫であることが自慢」と猫っぽいところを見せる一方で、雷針の不在ににゃんにゃんするのがかわゆいのです。


『ピートの葬送』凪野基(灰青)

_(:3∠)_


『世界で一番かわいいこ』まるた曜子さん(博物館リュボーフィ)

本編を読了しているので、親戚のおばちゃん気分で幼少期のまおとなあを楽しませていただきました。そうなんですまおはこの頃からしっかり者でぽややんのなあの面倒をよく見てくれて。
地に足の着いた女の子が実際的な努力で望みを勝ち取る、まるたさんエッセンスのぎゅっと詰まったお話でした。
しかしヤコ父、そのネーミングはどうなの……(笑)


『猫の言い分』森村直也さん(HPJ製作工房)

迎えるはずのない変声期を迎えてしまったデザインチャイルド。牡の三毛猫。DNAは不変のものではなく、微細な変異を繰り返して今に至るわけで、変わること、それが生命の本質であるとすれば「永遠のボーイソプラノ」を作り上げ、科学の力で神の領域に踏み込んだIGL社よりも、生命はもっとしたたかで狡猾で不屈のものだったということでしょうか。
生命倫理とヒトのエゴ。重厚なSF、楽しませていただきました!


『なんでもない猫の日』青波零也さん(シアワセモノマニア)

この「なんでもなさ」が愛おしい、日常の一コマ。イケメン不機嫌スキンヘッドがぬいぐるみ作りつつ「にゃーん」て言う絵面を想像するだけで吹きます(笑)
生き生きしたキャラクターと「そう来たか!」とニヤニヤしてしまう掛け合いがたまりません。


『喪に猫を放つ』坂鴨禾火さん(ねこまた会)

タケシが死んだから髪は昇天ペガサスMIX盛りだと派手すぎる。ものすごいインパクトのある導入部、三回くらい読み直してショックから立ち直ってからはラストまで一気に連れて行かれました。ピアノの鍵盤の上を走ってるみたいな、半端ない疾走感と爽快感。


『桜池の鈴』Nagisaさん(Black69cross)

桜と猫と呉服屋の美しい母娘。絵になる……と思いきや何だか怪奇っぽい展開に。呉服屋に起きた一連の出来事は、小町の愛情だったのか、それとも幼くして亡くなった絹江の無念が小町を化け猫にしてしまったのか。触れない方がいい真実かもしれません。


『長靴を履いたスコの恩返し』たつみ暁さん(七月の樹懶)

スコとは何ぞや? と思っていたのですが、なるほど、それでスコ。「ネコ」には「スコ」が含まれるよなーというしょうもないことは置いといて。恩返しに来たはずなのに態度がLサイズのスコ、さすが猫(?)といったところでしょうか。ほのぼのファンタジー。


『猫の王』孤伏澤つたゐさん(ヨモツヘグイニナ)

世間や常識、日常とは切り離された王国の様子がまさに孤高を好む気高い猫であるように感じました。ヒトとは異なる、猫という種に属するいきものたちの王国において、猫ではなく、けれどヒトとも言い切れぬ「男」と「ぼく」は互いの服と人間を剥ぎあって、純粋なけものになってゆく。その背徳感と、そこはかとなく甘美な絶望のかおり。


『奥州平泉猫騒動』ひなたまりさん(時代少年)

さっぱりと気持ちのよい性格の那津。鷹揚な基衡と従者の季春。小夜との出会いを通じて、三人のバックグラウンドが示される構図は長編小説のスピンオフとしてとっつきやすかったですし、故郷を想う那津の描写などから、ひなたさんが彼らをとても大切に思っているんだなあと感じました。歴史は詳しくないのですが、本編も気になります。


『溝になく花』領家るるさん(小金目創庫)

吉原、という語句から連想する、朱と金色の絢爛なイメージが梅井にぴったりで、華やかでしなやか、甚一郎を叱るさまも格好良かったです。飲めや歌えの宴も一夜の幻、酔いから醒めた甚一郎がまっすぐにお竹ちゃんと向き合えますように。


『笑う窓』烏合某さん(シャリヴァリ)

ああ、好きな感じだー、と。とらえどころのない不安定さ、純粋さ。「揺り籠を揺らす手は瞬いて」がいっとう好き。


『僕の守りたいもの』Kyo-asuさん(goodycole)

フミとミカを案じるハルがいじらしくて可愛いです。一方で、運ばれたきり戻らないフミはもしかして結構深刻な事態なのでは……?
ハルの素直さや頑張りが報われますようにと祈らずにはいられません。


『迷い猫の告白』sunny_mさん(白玉)

前回掲載作と同じ世界観ということで、覚えのある人名がちらほらと。「アタシ」のつんとした、でも可愛げあふれるおしゃまな感じがたまりません。


『白猫魔法店』seedsさん(星明かり亭)

肝っ玉魔女猫ペルル、いいですねえ。「ずっと同じ格好をしてたから体が痛くなっちゃった」っていうフランクさ。ラヴィーナに注がれた魔力を上回る愛情を感じます。それでも、いつか魔法は終わってしまうんでしょうか。そんな微かな切なさも含みつつ、いまをエンジョイするペルルはすごくたくましくて、さすが魔女の相棒だな、と思うのでした。


『【まお】』玖田蘭さん(創作サークル綾月)

マオがマオという名前になったのも、マオが死んでしまったのも、まおさんが隣に越してきたのも、そしてコーヒーを振る舞ったら越してしまったのも、恐らくは何の因果もないことなのでしょうけれど、記憶どうしがふと結びつくことに理由なんてないんだろうなあとぼんやり思いました。
七瀬はまおさんとマオを重ねることで、マオにできなかった何かをしたかったのかな、とか。それでもまおさんは、猫のようにするりと姿を消してしまって。温もりがすり抜けていってしまったときの空虚が切なく残ります。


『その男、猫好きにつき』亀屋たむさん(たむや)

水澤君の、突き抜けた真面目さ(?)が面白かったです。その臆病さまでもが「猫が好き」という性格にすべて肯定されているというか。
端から見たら、猫に逃げられようが大したことないとか、別の猫には好かれるかもとか思うわけですけど、当事者の水澤君にしてみれば、今この時が大切なわけで。読みながらニヤニヤしてしまいました。


『黒ねこのしっぽを切った話』壬生キヨムさん(cieliste)

「黒ねこのしっぽを切ったら」という、どことなく不安を抱かせるフレーズから、ページをめくったときの「犠牲」という言葉の重み、「他人ちの子」として結ばれていて。何か大切なものが剥がれ落ちてしまって、その戸惑いや痛みに慣れることができないでいるうちに、自分とは関係のないところで世界が完結してしまう恐れと寂しさを感じました。
黒ねこを撫でたくなる、そんな言葉たち。


『相思相愛』夜海月亭ちーず。さん(ちーず書店)

ド直球の「ねこらぶ」掌編。このストレートさは全編一、二を争うと思われます。作中の「ズキューン!」にやられた読者は多いと見ました。私もその一人ですが。猫が飼いたくなる、猫に会いたくなる、そんな魅力あふれる一作です。


『冷たい雨が生温い』緑川かえでさん(黒の貝殻)

主との関係を、まともではないと冷静に理解しているのにどうにもできない、捻れて歪んだギュスターヴが魅力的。それでも、雨に濡れる猫と彼自身を重ね合わせていたように思えるのですが。


『昨日の猫は、トリの友』ヒビキケイさん(シュガーリィ珈琲)

オカメインコってオウムだったんです!? という動物に無知な人ならではの驚きもありつつ、徐々に距離を詰めてゆくおかちゃんとゴージャスが可愛いです。ともだち、という言葉の暖かみを再確認した気分です。
ところで、キリシマのネーミングセンスは神ですね。


『Kato plenigita』藤和さん(インドの仕立て屋さん)

猫のとらえどころのない雰囲気を感じる、すこしふしぎ・ほのぼの掌編。猫のぬいぐるみというと、どうしてもジブリ版「魔女の宅急便」のアレを思い出してしまうのですが、このお話のイメージとはそう違っていないのでは、と言い訳をしておきます……。


『泡盛さん・猫』つんたさん(みずひきはえいとのっと)

動物(というか猫)変身もの。メインストーリーを知らなくても気軽に楽しめるのがいいですね。猫に変わっても性格は変わらない……のかな。ドタバタコメディ。




引き続きがんばります。

#テキレボで楽しみな本

お早うございます。
テキレボ前恒例、怒涛のブログ更新シリーズその2、「テキレボで楽しみな本」です!

今回、軽率にもほどがある……という勢いで「気になる」をクリックしまくっているのですが、中でも「これ読みたい! 気になる! 買わせて!」な本をピックアップしました。
これまでのお買い物履歴と読書経験と公式アンソロ「猫」を読んだ手触りで選んでます。
参考になれば……というか、webの片隅から発せられる節操ないエールですが、作者さんに届け★


◆A-17「シアワセモノマニア」さん「君は虹を知らない」(webカタログ

前回購入した「音律歴程」がめちゃめちゃ好みだったので同じシリーズのこちらを。
パズルのピースをはめていって全体図を眺めるとともに、浮かび上がる空白を楽しむような。

◆A-18「七月の樹懶」さん「Re:BloWh」(webカタログ

「巨大ロボットが登場するSFファンタジー」ってもう、燃えしかないんですけど……!!
ロボットものは自分でもいつか書いてみたいネタのひとつ。

◆B-04「銅のケトル社」さん「冬至の歌声、夏至の踊り」(webカタログ

前回、史文庫さんの企画で出展されてたのですが、代行お願いできなかったのでギリリ……ってなってた本。
歴史は全く不得手だし詳しくもなんともない私が勢いだけで挙手して良いのか。アイルランドという一言に厨二的条件反射がポチしちゃうわけです。なので読んでもろくな感想差し上げられないと思いますごめんなさい……。
新刊もめっちゃ気になります……。がんばってください……。

◆B-05「庭鳥草紙」さん「明日香風、吹く」(webカタログ

「日本史C」を拝読して以来ひっそりとファンです。歴史は全く(以下同文)なのですけど、アンソロ掲載作も含め、作品全体のしっとりした上品さ、現代ものとは空気感がまったく違う感じがとても好きです。

◆B-06「鶏林書笈」さん(webカタログ

歴史は全く(以下同文)ながら、翻案ものや創作もされているので私でも大丈夫きっと。恐らく。めいびー。
アンソロ掲載作「猫と女人」の雰囲気が(オチも含めて)好きです。歴史・逸話ものってこういうオチがつけられるところがいいし、それに説得力が伴うのはやはり書き続けてこられた積み重ねだと思うのですよね。

◆B-09「ヲンブルペコネ」さん「鰐と運命的滅亡のメルルカ・アンポルカ」(webカタログ

これタイトル買いして間違いないやつです!! 確信!
落山さんの作品って、何回も読んでしまう吸引力があります。つるつるした手触りかと思えばフワフワだったり、読むたびに感覚が変わるのも不思議。

◆B-23「博物館リュボーフィ」さん「常磐木に夕辺を刻む」(webカタログ

わたくし凪野が全力で\おうえん/するまるた曜子せんせいの新刊ですよ皆さん!
恋愛ジャンルなので男子と女子が登場するわけですが(何を書いているのか私は)、みんなちゃんと前向いて生きてるところがもう愛おしくてたまらんのです。腕っぷしの強さ、ではなくて、「ひとりでもきちんと生きていける、でもあなたとならよりよく生きていける」っていう強さを持った女の子がてんこもりです。
全く関係ないですが、結婚指輪の名前が「tokiwagi」(命名:私)なので勝手に親近感。

◆B-33「Couleurs」さん「七つの鯨の物語」(webカタログ

「空を泳ぐ鯨にまつわる七つの短編集」、何という私ホイホイ。
昔から空飛ぶクジラって珍しい素材ではないらしいし、私も新刊「ヴェイパートレイル」で書きましたが(ステマ)、やっぱいいのですよねー。想像力かきたてられて、好きです。
たまきさんも「日本史C」が初読でしたが、描かれるしっとりした世界が可愛らしくて優雅で、その中にキラキラもあって、おお女子力……て思うのであります。既刊の「千年の思慕、実らむ花の」も素敵ですよー!

◆B-36「鹿紙路」さん(webカタログ

手製本は沼だと聞きますが、す……すごいこれ……! 沼っていうか一回転して女神住んでそうな泉じゃないですか。(もちろん手製本の女神)アンソロの「御猫様祀り」も独特の雰囲気だったし、女子が頑張るお話が多くて私ホイホイな予感。

◆C-03「やまいぬワークス」さん「ぬばたまの夜の更けるまで」(webカタログ

アンソロ掲載作のファンなのですが、前回代行の申し込みを忘れてギャアーってなっていたのです。今回忘れずに申し込みます。
静かな日常、淡々と流れる時間と行き交う思いの描写が素晴らしいのです。「あの日」には戻れない、帰れないけれど、帰れないからこそ。

◆C-07「ザネリ」さん「ぎょくおん」(webカタログ

アンソロ掲載作「飴と海鳴り」が好きな感じだったので。
まあ何ですか、「ジョバンニやカンパネルラになれない人たちの物語を綴っているので、ザネリ」という紹介だけで頭ぶん殴られたような衝撃を受けてホイホイされます。

◆C-17「チャボ文庫」さん(webカタログ

前回買えなくてギャアーってなったサークルさん。アンソロ掲載作がめちゃくちゃ好きだったので(今回の「『猫に関する考察』より、名前について」も!)楽しみにしています。間違いない、外れない。

◆カフェ01・02「ボーイミーツアラブ」さん(webカタログ

何かもう存在自体がすごいし尊いし有難い(笑)
特別、BLを好むわけではないですが、気になる本がたくさん……! 見て楽しい+カフェ+読んで嬉しいとか、最高じゃないですか。

◆委託-07「酔庫堂」さん「最果て食堂」(webカタログ

過去、企画でお世話になった七歩さん。日常と隣り合わせの非日常、背中合わせのすこしふしぎを掬い上げて文字に落とし込むテクニックにはただただ驚くばかり。
「ご飯にする? それとも、あたし?」を七歩さんが書かれるとか、楽しみしかないです。

◆委託-10「おとといあさって」さん(webカタログ

手に取って触れることができる言葉、体験できるものがたり。以前から熱視線を(一方的に)発射していたのですがようやく買えます……! 万歳三唱。

◆委託-17「倉廩文庫」さん(webカタログ

好きな匂いがします……。黒髪騎士にそこはかとない陰謀に地の文……!
アンソロ掲載作「ねこといぬ」にキャッキャしてしまったのでこれはもうポチです。ポチしかない。

◆委託-21「みつたま」さん「みつたま」(webカタログ

アンソロ掲載作「小春日和のころ」の後日譚とのことで、とても楽しみ。無配でいいんですか……本当に。

◆委託-42「カシパンドローム」さん「深海航路」(webカタログ

空だ宇宙だヒコーキだとやかましい私ですが、海モノも大好物です。節操? 清水の舞台に置いてきました。
深海無人探査機とかチャレンジャー海淵とか研究船「かいれい」とか、単語単語に鳥肌が。早く読みたいです。

◆委託-49「cage」さん「lesson」(webカタログ

第一回テキレボでご縁を得てからファンビーム撃ちまくりです。しみじみと「良いぞ……」と呟きつつ、咀嚼しては反芻し、咀嚼しては反芻し……という本読み永久機関に耐えうる物語を書かれます。
これも間違いない。大丈夫、凪野のお勧めだよ。



たくさんありすぎて知能指数低下傾向ですごめんなさい……。
でも好きなんです読みます買わせてください! という熱意だけ伝われば十分です。
「楽しみな本」だからね、私だけが楽しければよい! 作者さんにも喜んでいただければなお良し、です!

えー、つきましてはお買い物代行していただくスタッフさん、メンバーズの皆さま、今回も遠慮なく腕を破壊しに参ります。
何卒よろしくお願い申し上げます……。ほんまに……。

#テキレボ 頒布物詳細

表題の通り、3/21(月祝)都立産業貿易センター台東館にて開催される第3回Text-Revolutionsに委託参加します。

配置は「委託-27」、サークル名「灰青」です。
webカタログはこちら
頒布物の情報はすべて登録済みです。たくさんの「気になる」有難うございます!
無料配布本も含め、お買い物代行に対応しておりますので、遠方の方もぜひお求めください。
(お買い物代行サービスについては申込みが必要です。公式サイトをご覧ください。申込みは3/11までです)

お品書きはこちら。Pixivに大きな画像をアップしています。
テキレボ3お品書き

重複する部分もありますが、頒布物と参加企画のご案内です。

【新刊】ヴェイパートレイル
(文庫サイズ90P/300円/webカタログ

テキレボ3の新刊。
飛行機乗りの譲れない心の一線を描く「雲曳きの配達人」、少年少女と夏空に響くヴァイオリン「いざよいの夏」、公式アンソロジー寄稿作の完全版「ピートの葬送」、空飛ぶクジラとペンギンが新天地を目指す「宇宙船クジラ号」、書き下ろしと改稿再録を含めた4篇を収録したSF・ファンタジー作品集です。
ジャンルは偏ってますが(笑)、飛行機(今回は複葉機ですよー)、クラシック音楽、アンドロイドにAI、喋る動物……と私の作品傾向がモロに出ておりますので、初めての方にもいつも読んで下さる方にもお勧めです!
※3/9追記※
「ピートの葬送」はイベント当日のステージ企画「Text-Revolutions朗読会「猫」」にて朗読していただけることになりました!
紙面やwebなどで「目で読む」のとは一味違った印象になること間違いなし。どうぞお聴きください。




【無料配布本】プリズム お試し版
(文庫サイズ40P/webカタログ

完結済みごんぶと長編ファンタジー「プリズム」の試し読み冊子。テキレボ3に合わせて再版しました。
長編ではあるのですが、連作短編形式でして、本編第一部、第二部より冒頭1話を抜粋しています。
第一部はほのぼの→シリアス、第二部はどす暗・流血大惨事……と、雰囲気がだいぶ異なるので試し読み後のお求めをお勧めします。
本編は高額で分厚くて重いので直参イベントでの頒布、もしくは自家通販のみの取り扱いです。次回テキレボ4には直参予定ですので、これを読んでヒャッハーしてくださった方は是非どうぞ。お待ちしております。在庫はたんまりあります心配無用です。


ふたり、神鳴りの(文庫サイズ104P/400円/webカタログ
天と地の神が息づく豊かな草原・ライルツ。自然に寄り添って暮らす村に、版図を広げんとする王の魔手が忍び寄る。
神の力を授かった巫女のイルーシュカと彼女の護り手ベルクート、ふたりが選び取る未来は。民族調異世界ファンタジー。

テキレボ2の新刊。前回は有難いことに搬入分が完売しました。(代行の方含め、お手に取って頂けなかった方、申し訳ありません……)
前回の公式アンソロジーに寄稿した「春疾風、南より」と300字SS「きらきらをあげる」の2話を再録したテキレボ3限定ペーパーつきです。本編はベルクート視点ですが、番外編のイルーシュカ視点もお楽しみください。
マップ企画「鳥散歩」参加作。


凱歌(A5サイズ156P/800円/webカタログ
一度きりの約束、それは希望という名のなにか。斜陽の国に生きる騎士たちの信念と葛藤、貫くべき矜持を描いたシリアス長編ファンタジー。

がっつりどっしり地の文スキーの本領発揮。長くて暗くて重いですが読後感はすっきり。
4月発行の文学フリマガイドブック9号に推薦文を載せていただけることになりました。東京での頒布がなかなかできないので、この機会にぜひ。


Candlize(A5サイズ64P/500円/webカタログ
宇宙時代。月や火星、小惑星群に居住地を移した人類にとって、宇宙はもう、はるかな世界ではなくなっていた。宇宙で暮らすヒトが見つめる地球と宇宙。

脳に人工神経を移植することでコンピュータや機械との親和性を高めた人々、無人の地球、星の海。文系の人が煙吹きながら執筆した、現代と地続きの未来。SFとしての間口は広め。
公式アンソロジーに寄稿した「ピートの葬送」の本編……というか、同じ舞台(ネクタリス・シティ)です。
作者が難しいことワカリマセーンな人なので物理法則が云々とかいう話ではないです。地に足のついたSF?


五線譜上の自由
A-10「300字企画」さんで配布される300字SS掲載ポストカード。
タイトルが全部語ってるわけですが、もう一つ二つ仕込み(?)があるので気づいていただければいいな……。
お気に入りなので直参イベントでも配布予定です。(webカタログ

解呪屋ジグのささやかな贖罪
B-12「ゼロタビト」さんで頒布される、おっさん×少女アンソロジー「掌を繋いで」に寄稿しました。
元傭兵のおっさんと戦災孤児の少女がフカフカモフモフするお話。犬派のかたはぜひ。
全354P!執筆者34名!の豪華アンソロジー。おさしょう好きの方は見逃せない一冊です!(webカタログ

人魚の肉
B-53・54「こんぽた。」さんで頒布されるグルメアンソロジー「おなかがすいて眠れぬ夜に」に寄稿しました。
48名のシェフによる、それぞれ味つけ・味わいの異なる300字SSがぎゅっと詰まった素敵な一冊。
飯テロ剛速球からひねりの効いた変化球まで、じっくりお楽しみください。(webカタログ
また、「こんぽた。」さんでは「よいこのおみくじ」(委託-07「酔庫堂」さん企画)も実施されます。こちらにも参加しております。おみくじをひいてお買い上げくださっても何もお出しできないのがアレですが;;
「おみくじひいたよ!」ってお声がけいただけると喜びますので(私が)、ご一報くださいませ~。


……という感じです。長いね!ごめんね!よろしくお願いします!なにとぞ!
ちなみに委託本に入っている名刺、裏側にはついのべがありますのでそちらも併せてお楽しみください。
テキレボ4で会場に行けることを夢見つつ、今回もエア参加&外野からの応援頑張りますー!

(今アンソロ読んでるので、感想マラソンと気になる本・お勧め本の記事はもう少しお待ちくださいませ……)